不動産査定　空き家土地の売却前の里道調査

都道府県、市町村の所有である旧水路、道等のことで道路法が適用外という意味で、「法定外公共物」といわれています。築年数が古い建物がある土地などではまれに左記のように敷地を挟むような形状で里道がある物件があります。

法務局で公図を取得すると里道が敷地に干渉しているかがわかります。

所有者様もなんとなく知っている方もいらっしゃると思いますが、現状利用では特に問題はありません。

しかし売却するときには「里道の売り払い(払い下げ)」をすることが望ましいです。

里道の払い下げとは簡単に言うと里道を買い取るということです。

払い下げをすることにより不動産売却をスムーズに行うことができます。また里道がある状態では土地の利用価値が低くなり場合によっては売れないこともあります。

里道の払い下げは主に土地家屋調査士に依頼します。

依頼から里道の取得までおおよそ４か月～半年はかかります。

◇譲渡申出書提出→承認まで約1か月

◇里道に隣接する所有者との境界立会→約1か月

◇譲渡申請書提出→承認まで2.3か月

◇決済、所有権移転

近傍公示地価の７割程度の価格が１㎡あたりの参考価格となることが多いです。

例えば敷地内に５㎡里道が通っており、１㎡の近傍公示地価が５万円とすると

５万円×５㎡×70％で15万円が里道の売却額となります。

これに土地家屋調査士に依頼する費用が別途かかります。

また里道調査の結果、購入ができないことがまれにあります。